長年行方不明だった兄テトロ（ヴィンセント・ギャロ）を訪ねるノースアイレス。テトロのガールフレンドである精神科医のミランダ（マリベル・ヴェルドゥ演じる）はベニーの世話をしてくれるが、精神的に不安定なテトロは弟に冷たく接し、家族のことについて話すことを禁じる。ベニーはテトロウの未完のドラマ原稿を発見し、文書にまとめ、結末を付け加えて無断で出版し、テトロウに敵対していた文芸評論家『アローン』（カルメン・マウラ）から絶賛された。激怒したテトロは最終的に「個人」で開催される「パタゴニア演劇祭」に一座を連れて行くことに同意するが、途中で失踪してしまう。家族の秘密、過去の愛憎、すべてがスポットライトの下で爆発しようとしている。この映画はスペイン映画作家サークル、スペイン・フォトグラマス・デ・プラタ賞、ゴヤ賞主演女優賞（マリベル・ヴァルド）を受賞した。