未曾有の「3.11」東日本大震災の発生から5年が経ち、被災地の一つである福島県管轄のいわき市に暮らす平凡な父と娘がいる。金沢みゆき（田口公美）と父親の金沢治（光石研）は、震災で母親を亡くして以来、生きる希望を失ったかのように諦めていた。美雪は市役所で働いており、毎週末、東京の英会話教室に通っていると偽って、実は高速バスに乗って日払いの援助外交官として働いている。彼女はこの裏の仕事を2年前から続けており、毎回高良健吾演じる三浦秀明に車で客がいるラブホテルへ連れて行かれる。別の週末、彼女が再び渋谷に来たとき、彼女は三浦が辞職したことを発見した。この小さな出来事が、彼女の心に波紋を起こした… 本作は、廣木隆一監督の小説（2015年、河出書房新社）を映画化したもの。