1950年代のアメリカ、テレス（ルーニー・マーラ演じる）という名の若い女性はニューヨークのデパートで店員として働いていたが、写真家の仕事に憧れていた。ある日、デパートにクリスマスプレゼントを買いに来た美しくエレガントな金髪のキャロル（ケイト・ブランシェット）は、テレーズに一目惚れしてしまう。二人が出会った後、テレーズはキャロルに娘がいること、そして夫のハジ（カイル・チャンドラー）と離婚することを知る。文通、デート、遠征を通じて、テレスとキャロルはお互いが本当の愛であることに気づきました。しかし、これは当時の社会では許されていませんでした。テレーズのボーイフレンドは彼女が一時的に混乱しているだけだと思い、キャロルの夫は離婚手続きで彼女に何も残さないことを望んで私立探偵を雇って調査と証拠を集めた。 2人の女性を試す瞬間がついにやって来た。社会的プレッシャーの下で、彼女たちは犠牲を払ってでも自分の心を貫き、関係を最後まで貫くことができるだろうか？ 『キャロル』は、アメリカの著名な独立系映画監督トッド・ヘインズの新作で、第68回カンヌ国際映画祭のメインコンペティション部門の最終候補に挙げられ、主演女優賞を受賞した。この映画は、1952年に匿名で出版されたパトリシア・ハイスミスのレズビアン小説「The Price of Salt」を原作としている。デリケートな主題のため、出版社は当初、配給を拒否した。なぜ「塩の値段」と呼ばれるかというと、17世紀には「塩」には女性の欲望を示す別の意味があったからです。この本では、これはヒロインたちの状況の比喩です。愛がなければ、それは塩のない肉のようなものです。では、この愛にいくら払うつもりですか?