物語の舞台は20世紀初頭、福井の秋山家に生まれた次男・篤史（演：佐藤健）は、兄（演：鈴木亮平）のように誰も羨むような弁護士にはなれなかった。賢いアイデアを持っているが、何の才能もなかったのが、父親のシュー・ザン（杉本哲太）だった。ついに家に来た婿の結婚話を告げた篤蔵は、最初は一生懸命働き、妻の敏子（黒木華）を愛していたが、やがて平凡で退屈な生活に不満を抱き、陸軍の田辺軍曹（伊藤英明）に倣って料理を学び、義父と決別して東京へ料理を習う。そんな中、宇佐美（小林薫）やファイブハンドレッドウッド（加藤雅也）らの登場がドゥーゾの運命の変化を促していく。彼は料理の修行に専念し、輝かしい未来に向かって進んでいく… この映画は、宮内省料理長・秋山篤蔵の物語をもとにした杉森久英の小説を映画化したものです。