昭和初期、名探偵・勝呂武尊（演：野村萬斎）はオリエント急行で東京に戻ったが、その途中で信じられない事件に遭遇する。無礼で傲慢な実業家・藤堂（佐藤博）が夢の中で惨殺されるが、その犯人は馬車に乗っていた人物の一人かもしれない。勝呂は現場にあった手がかりを頼りに、車掌のミキ（西田敏行）、藤堂の秘書ムネ（二宮和也）、家政婦の増田（小林隆）、お嬢様はとり（富地順子）にこう告げる。侯爵夫人（草笛光子）とその付き人・広出川（青木さやか）、外交官・安藤玉木宏演じる主人公の夫妻、アンジ演じる能登陸軍大佐、池松壮亮演じる私立探偵ハザマ、藤本隆宏演じる自動車セールスマンのホヅダ、藤本隆宏演じる家庭教師の馬場。松嶋菜々子）、教会職員のウー・ティエン（八木亜希子）ら十数人が尋問を始めた。全員に確かなアリバイがあるが、全員の証言には奇妙な異常がある。そんな中、数年来悩まされていた別の事件が表面化し、藤堂殺害の真相に至る… この映画はアガサ・クリスティの古典的な原作を映画化したものです。