東京に住む坪井家は、退屈だけど面白い生活を送っていた。広告プロデューサーの男性主人公・梁多（演：阿部寛）は、管理職にありながらも部下からは尊敬されていない。妻のシェイ（山口智子）は人気グルメデザイナーで、毎日仕事に追われ、暇を持て余している。一人娘の萌絵（牧田愛珠）は気質が悪く、第六感があると主張し、学校でよくトラブルを起こす。ある日、疎遠になっていた梁多の父・英介（夏八木勲）が長野へ行く途中で体調を崩し、病院で偶然会い、見舞いに来た梁多の母親と出会う。トシコ（吉行和子）と妹のドキ（YOU）が怪しい。その後、人気のない梁都は有給休暇を申請し、停学中の萌を連れて長野へ行き、菜穂の正体と伝説の森の小人クーナの痕跡を探る。驚きと安らぎに満ちた探索の旅、知らず知らずのうちに失われた多くの感情や記憶が甦る…。