5年前に王位簒奪に成功して以来、加藤（三浦友和）は石原（加瀬亮）の協力を得て山王会を関東最大の暴力集団へと成長させた。しだいに政治にもその触手を伸ばしていったのである。その一方で、組織内の旧来の幹部たちは疎外され不満を抱いており、警察は山王クラブの動きを鋭く察知し、小日向文世演じる狡猾な片岡刑事が独自に計画した妨害工作を密かに展開していた。黒が黒を倒す危険なチェスゲーム。片岡はまず山王会の幹部・富田（中尾敏）をそそのかして関西一の暴力団組織・花菱会と親しくなるよう仕向けたが、失敗に終わった後すぐに、花菱会に潰された村瀬組の木村若頭（中野英雄）を勧誘した。そして、かつて獄中で悲劇的な死を遂げたと噂された山王会大友組長・大友（北野武）。かつて敵対していた二人は過去を忘れ、フー・シー（神山茂）率いる花菱勢力を関東に持ち込み、両勢力が衝突する抗争を繰り広げようとしていた… 本作は、武が脚本・監督・主演を務めた作品である。同名のギャング映画の続編で、2012 年の映画トップ 10 の中で 3 位にランクされました。